マイソクは、所在地や賃料・価格、間取りなどをまとめた物件資料です。物件一覧への転記と、会社情報の帯を差し替える帯替えは、同じ資料を使っていても確認する所が違います。
まず元資料を残してAIで項目を読み取り、一覧に入れてよい情報かを人が確かめます。帯替えは、元の帯を差し替えてよいかと、物件の条件を隠していないかまで確認します。例とデモは架空資料です。
デモで試す:架空の物件資料を読み取り、重複や読み取れない所を確認し、物件一覧と募集図面を作る流れを操作できます。自社のひな形で作り直す方法と、元図面の帯だけ替える方法を比べられます。物件一覧・帯替えの例を見る →
最初に、資料の中身を3種類に分ける
拡張子がPDFでも、中身が文字とは限りません。文字を選択・コピーできるかを最初の目安にし、全ページを見ます。文字と画像が混ざる資料や、画像にOCRの文字データが重なる資料もあります。選択できても正しく読めるとは限りません。
| 資料の種類 | 読み取り方の候補 | 失敗しやすい所と対処 |
|---|---|---|
| 文字の入ったPDF | 文字と配置を取り出し、AIで項目に対応させる | 段組みの順番が崩れ、別の部屋の値が混ざる。原図と列の対応を確認 |
| スキャンしたPDF | OCRまたは画像を読めるAIを使う | 薄い数字、傾き、小数点、複数ページの混在。元画像と読み取り値を照合 |
| 写真・画像 | 画像を読めるAIなどで読み取る | 影、反射、切れ、遠近のゆがみ。読めない箇所は元データの再送を依頼 |
読めなかった値は空欄と確認理由を残します。画像を鮮明に見せる処理をしても、切れている文字の正解は決まりません。推測で部屋番号や金額を埋めず、再送や照会に回します。
OCRを使う場合の補足と出典
OCRは、画像から文字を認識して文字データを付ける処理です。OCR済みでも原画像との照合は必要です。
出典:Adobe Acrobatのスキャン・テキスト認識の公式説明(2026年10月26日確認)。資料の分類と検品項目は、この記事の作業案です。
一覧の1行が、どの物件・部屋かを決める
物件名だけで1行にせず、部屋や区画が別なら分けます。AIに読み取らせる項目と、出力先の列を先に合わせておきます。社内で認めた処理先を使い、資料の送信範囲も確認します。
| 一覧の項目 | 残す内容 | 人が見る所 |
|---|---|---|
| 物件・部屋の識別 | 資料の物件番号、物件名、所在地、棟・部屋番号 | 同じ建物の別室を同じ行にまとめていないか |
| 金額と条件 | 賃料または価格、管理費、敷金・礼金、各単位 | 月額・総額・万円・円、賃料と管理費の混同 |
| 面積・間取り | 数値と単位、面積の種類、間取り | 専有面積・土地面積・建物面積の取り違え |
| 原資料と確認状態 | ファイル名・ページ・受領日・資料の更新日・根拠の原文 | 後から届いたという理由だけで最新版にしない |
資料に記載のない項目は「記載なし」、画像が不鮮明で読めない項目は「読取不可」と理由を分けます。該当しない項目も、単なる空欄と区別して残します。
AIの結果を、同じ部屋の原図と見比べる
AIは表の見出しと値を結び付けますが、隣の部屋の賃料や別の面積を拾うことがあります。検品では、部屋番号→金額と単位→面積の種類→募集条件の順に、同じ行の根拠をたどります。
- 例(架空):101号室と102号室が1枚に載っている。部屋ごとに行を分け、賃料と面積の対応を原図で確認する。
- 例(架空):管理費の欄が判読できない。ゼロにせず、読取不可として照会する。
- 例(架空):面積の小数点が薄い。AIの自信の高さで通さず、原画像を拡大して照合する。
数字の形式や必須項目の欠落はプログラムで検出できます。ただし、正しい形の別室の値もあるため、形式チェックだけで検品済みにはしません。重要な数字は原資料と照合します。
AIへの読み取り指示の例
「物件番号・所在地・部屋番号・賃料または価格・管理費・面積とその種類を、単位・ページ・根拠の原文と一緒に抽出してください。複数の部屋は分け、記載なしと読取不可は区別してください。別室や過去資料から不足値を補わないでください。」
この指示で正確になることを保証するものではありません。自社で届くPDF・スキャン・画像を分けて試し、検品で見つかった誤りを残します。
同じ物件の再送と、条件変更を分ける
ファイル名が違っても、同じ物件資料の再送かもしれません。物件番号、所在地、棟・部屋番号などを照合し、同じ候補を出します。番号がない、表記が違う場合は人が確認します。
同じ部屋で条件が違う資料が来たら、資料の更新日や改訂の説明を確認します。受領日だけで上書きせず、どの版を採用したかと確認理由を残します。古い資料の再送で、新しい賃料を戻さないためです。
募集が続いているかは、資料を読み取るだけでは確定しません。成約済みや募集停止の連絡があれば一覧の状態を変え、古い資料から再び募集中にしない扱いを決めます。デモでは重複・読取不可を確認できますが、実運用の募集状況との自動連携は別に設計します。
帯を替える前に可否、替えた後に全ページを見る
帯替えは、元図面の会社情報の帯を自社のものに差し替える作業です。物件情報を取り出して自社のひな形で募集図面を作り直す方法とは分けて考えます。
| タイミング | 確認する内容 | 確かめられない場合 |
|---|---|---|
| 加工する前 | 広告・転載の可否、利用条件、募集状態、元資料の版 | 担当者や資料の提供元へ確認し、未確認のまま配布しない |
| 帯の位置を決めた時 | 横帯・縦帯・複数ページ、帯と物件条件の重なり | 自動検出に任せず、消す範囲を人が確認 |
| 出力した後 | 旧連絡先やロゴの消し残し、新しい連絡先・免許番号・取引態様 | 誤りを直し、全ページを再検品 |
| 配布する前 | 賃料・面積・注意書き・間取り図が欠けていないか、掲載可能な状態か | 出力ファイルと元資料を並べ、配布する担当者が確認 |
白い帯を重ねただけでは、PDF内に元の文字データが残る場合があります。元情報の削除が必要な用途では、見た目だけでなく検索・コピーなどでも残っていないかを確認します。帯の下に必要な注意書きがあるときは、範囲を変えるか自社のひな形で作り直します。
デモの帯替えは本文を画像として残す方式で、物件条件は元図面のままです。一覧で値を修正しても、元図面の本文まで直ったとは扱えません。条件を変更する場合は、元資料の更新やひな形からの作り直しを検討します。
書式の違う資料と、確認が必要な例をそろえる
試作には、匿名化した文字入りPDF・スキャン・画像と、今の物件一覧の列、自社の募集図面のひな形や帯を用意します。読みやすい資料だけでなく、複数物件・読取不可・再送・条件変更の例も含めます。
読み取りだけの正解率に加え、検品で見つかった誤り、確認に残る件数、修正後の出力を確かめます。デモは架空資料の実演記録の再生で、その場でAIは動きません。任意のPDFの読み取り、募集状況との連携、あらゆる位置の帯替えを保証するものではありません。
今の書式に合わせて相談する
資料と出力先の形を見ながら、AIで読む範囲と人が確かめる所を決めます。
この作業について相談する ↗物件一覧・帯替えの例を見る →デモは架空資料による実演の記録の再生です。その場でAIは動きません。
よくある質問
スキャンしたPDFでも一覧を作れますか。
OCRまたは画像を読めるAIを使う候補があります。ただし、薄い数字や傾きで誤ることがあります。読取不可を残して原資料と照合し、実際の資料で対応範囲を確かめます。
同じ物件の資料が何度も届いたらどうしますか。
物件番号・所在地・棟・部屋番号などで同じ候補を出し、人が再送か条件変更かを確認します。受領日だけで最新版として上書きしません。
帯替えをすれば、そのまま広告に使えますか。
加工前に広告・転載の可否と募集状態を確認します。出力後は全ページで連絡先、消し残し、物件条件の欠けを検品し、未確認のまま配布しません。
一覧で直した金額は、帯替えした図面にも反映されますか。
デモの帯替えは元図面の本文を画像として残す方式です。一覧で修正しても本文まで直ったとは扱わず、元資料の更新や自社のひな形からの作り直しを検討します。
